AI税理士の経営管理教室 第5回黒字なのに、なぜ納税するお金が足りなくなる?
## はじめに
決算では500万円の利益が出ている。
ところが、
税金を払う時期になって、
「こんなに現金が残っていないんですけど……」
となる会社があります。


「500万円も利益が出ているなら、
税金を払うお金くらい残っていそうですけどね。」

「そう思いますよね。
でも、利益があることと、納税する現金があることは別なんです。」
利益の全額が、預金に残っているわけではない
ここまで見てきたように、
利益が出ていても、
売上がまだ入金されていなかったり、
在庫が増えていたり、
設備を買ったり、
借入金を返したりすれば、
現金は別の動きをします。
一方、
法人税など所得にかかる税金は、
会計上の利益を基礎に税務上の調整をした所得などをもとに計算されます。
銀行口座にいくら残っているかで税額が決まるわけではありません。
そして、
税金を納めるときには、
実際の現金が必要となります。
ここに、
黒字なのに納税資金が足りない、
ということが起きる理由があります。

「税金は利益の方を見て計算する。
でも、払うときには現金が必要なんですね。」

「はい。
そこを分けて考えると、すごく分かりやすくなります。」
税金は利益を基礎に考え、支払いは現金で行う。 だから黒字でも納税資金が足りないことがあります。
利益が見えたら、税金も先に見る
決算が終わってから、
初めて税額を知って慌てる。
これは避けたいところです。
利益が見えてきたら、
税金がどれくらいになりそうかを確認する。
そして、
その分の現金を確保しておく。
それだけでも、
決算前後の資金繰りはかなり変わります。
今日のポイント
黒字=納税資金も十分、とはならない
利益を見るときは、
「税金はいくらになりそうか」
「その現金は確保できているか」
までセットで考えます。
第1回の「利益=現金の増加、とはならない」と同じ理屈ですね!
次回は、借入金の返済です
会社のお金が減るのに、
損益計算書の経費にはならない。
その代表例が、
借入金の元金返済です。
次回は、借入金目線で数字を見ていきましょう。



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