top of page

税理士を利用しないという選択②

  • クロ
  • 6月19日
  • 読了時間: 5分

ree

「税理士に頼らず自分で経理を完結させたい方へ。自己流で進める前に知っておきたい4つの落とし穴を解説します。」

こんにちは、税理士のクロです。


起業されたばかりの方の中には、「とりあえず経理は自分でやってみよう」と考える方が少なくありません。

出費はなるべく抑えたいし、今のところそんなに難しいことはなさそうだし…


自分が起業する側だったら、そのように思うだろうなと想像できます。税理士に払うお金なんて無駄だよね、と。


で、今はどう思うか?


「金払っても使った方がいいよ」という考えです。


理由はシンプルで、やっぱり自分ではできないし、数字に対する感性(センス)が自分が思っているほどない、ということでしょうか。


例えばです。


美容院に行くのが面倒になってしまい、バリカンを購入して、妻に整えてもらうことを行いました。ところが・・・時間がめちゃかかる。やっぱりプロってすごいなと感じました。


料理もそうですよね。身の回りにある事柄で自分で出来そうと思っても実際に自身でやるとなると、時間はかかるし、その割に上手にできない。ということが多いのではないでしょうか。


「餅屋は餅屋」ではないですが、税理士の費用は織り込んでおいた方がいいよ、というのが現在の私の考えです。


では、私が自分でやらない方がいいんじゃないかと思うに至った理由を挙げていきます。




1|経費の線引きが超テキトウ(笑)


何でも経費に入れている方、結構います。

値引きされた総菜や刺身、下着、こども学習塾、家族との食事や旅行、ゲーム機、車がレギュラーガソリンなのにハイオク、リラクゼーション、ラブホ代、ブランドバック、ディズニーランドなどなど、どこをどう理解(説明)したら経費に入れることが出来るのか、何でもありの方に出くわします。


こういう領収書に出くわしたときの気持ち・・・

まるで子供が一生懸命大事なものを隠している感じというか、一生懸命嘘をついているのを聞いている感じなります。


冷静に上の項目を見て「いや、無理だから・・・」と思いませんか?



「バレないだろう」

「うちに調査なんてこないだろう」


バレないのなら自分もしたいです(笑)

いつかバレるし、その時の答弁を自分は持ち合わせていません。

だからしない。


チャレンジされる場合は、最低限、税務調査がきたときのために、しっかり貯金しておくことです。調査が来てから「えっ、払うお金がない…」というのは、想像以上に大変なので。



2|資金繰りができていない


  • 納税の時期になって、資金が足りない

  • 経費の支払が重なって現金がショート

  • 売上が入ったら、あるだけ使ってしまう


こういった「場当たり的な資金のやりくり」になっている方も意外と多い印象です。


利益と現金の増減はまったく関係ないので、両方の管理ができていないとこんなことになってしまいます。当然、資金が続かなければ事業は続けられません。


クライアント先の経営者には、利益と資金の話はよくします。

事前に「今年はこうなりそうだからね」という話をしたり、クライアント先からのニーズに対して資金繰りの手立てを話したりします。


一部の経営者はきちんと耳に入れてくれます。

一部の経営者は右から左に流れています。


あ~聞いていないな(耳に入っていないな)というのが分かるのですが、こういうタイプの経営者は目の前に現実が現れないと分からないようです。


ましてや一人でやっていたら、もっとぐちゃぐちゃになります。



3|事業をするうえで、最低限の会計的思考は必須


売上が上がっていても、経費の管理・資金の管理ができていなければ、事業は長続きしません。営業力だけでは事業は続かないというのを嫌と言うほどたくさん見てきました。


「経費をかけすぎて利益が残らない」

「資金がカツカツで、新しいことに投資できない」

「借入金があるのに節税と言う名の無駄遣い」


ここは、税理士がいようがいまいが、経営者自身が最低限身につけないといけないスキルだと思います。先の話ではないですが、この部分を説明しても他人事(税理士の分野)と思っている経営者は多いです。なかなか分かってもらえないという思いがある部分でもあります。


事業を安定させる、発展させるためにはどうしても必要となってくるのでこれから起業される方はきちんと意識されることをオススメします。



4|自己流の人に対する正直な印象


上記の文面をご覧になってどう感じられましたでしょうか。

1~3のどれかに引っかかりませんか??


自己流だとこのどれかに穴が空いている感じがします。

それだけ経営リスクが高まることになります。

2~3年なら乗り切れても、継続的に事業をしようと思うと、無理だろうなと思っちゃいます。


「税理士を最初から付けた方がいいよ」という思いが強くなっていったのは、こういう経営者にたくさん出会ってきたからです。



5|自分で線引きや管理ができるか?


  • 経費かどうかの判断

  • 売上・費用の記帳

  • 資金繰りの管理、納税資金の管理


これらをすべて「自分でできる」と言えるかどうか。

本当に今のままで「事業が続く」と思えるかどうか。


具体的に自分でできそうだと思うケースを挙げておきます。

  • 借入金が無い

  • 売上先が1~3社で振込

  • 売上先(の経理)がきちんとしている

  • 仕入や経費もシンプル

  • 人を雇用していない

  • 年商が1000万円以下

  • Excelで収支を管理できて白色申告で構わない

  • 固定資産がない


いわゆるシンプルなフリーランスをイメージしています。

これなら自身でできるかなと思います。


上記の条件を満たすけど、少し不安という方は、最初の1~3年だけ税理士に依頼します。そうすればお手本が手元に出来るので、その後からは自分で会計業務、申告業務をしてもよいのではないでしょうか。



まとめ|自分でするならそれなりの勉強も必要


税理士費用と上記に掲げた項目に対する自身の対応力とを天秤にかけて、割に合わないと思えばご自身で資金、会計、申告の業務を行えばよいですし、ちょっと引っかかるようでしたら、なるべく早く税理士の活用を検討されることをお勧めします。



✅ 記事が役に立ったら、ぜひブックマークやシェアをお願いします。

✅ 起業相談・税理士紹介も受け付けています。お気軽にご相談くださいね。


コメント


Never Miss a Post. Subscribe Now!

I'm a paragraph. Click here to add your own text and edit me. It's easy.

Thanks for submitting!

© 2035 by Kathy Schulders. Powered and secured by Wix

  • Grey Twitter Icon
bottom of page