​起業のいろはにほへと

決算書上で1,000万円の利益が計上されても、手元の預金残高が同額増加するとは限りません。本記事では、貸借対照表の資産・負債・純資産の構造をもとに、利益と現金の動きが一致しないメカニズムを解説します。具体的には、利益を借入返済に充てた場合や、設備投資に回した場合のケースを取り上げ、それぞれが純資産を増加させながらも現金預金を減少させる仕組みを示します。利益＝現金ではないからこそ、納税資金や投資余力を確保する資金繰りの管理が不可欠です。借入返済と設備投資のバランスを適切に取ることで、会社の成長と安定したキャッシュフローを両立できる視点も重要です。経営者は、貸借対照表の変動を定期的にチェックし、利益の使い道を的確にコントロールする力を身につけましょう。本記事で学んだ貸借対照表の読み方を実践することで、数字に基づく意思決定がスムーズになり、資金繰りの不安を解消できます。

事業経営では“利益”と手元の“お金”は必ずしも一致しません。 売上として入金された金額や支出の動きを利益と混同すると、黒字なのに現金が不足する“黒字倒産”のリスクが高まります。 本記事では、利益とお金の動きは一致しないということについて、分かりやすく解説しています。事業を遂行していくうえで、必須の考えになります。ここが理解できる経営者か、理解できないまま事業を進めている経営者かで、事業のリスクが大きく変わります。 とても大切なことなので是非理解を進めて経営に活かしていただきたいと思います。

営業力は重要だが、計数管理への意識が低いと資金繰りで破綻するリスクがあります。実例として、売上好調でも黒字倒産寸前に至った会社を紹介。身内を“金庫番”に据え資金管理を徹底し、アクセル（営業）とブレーキ（資金管理）の両立を実現しました。

事業が成功する人とつまずく人の大きな違いは、支出の内訳をきちんと管理できるかどうかです。売上アップと同じくらい、何にいくら支出したかを把握することが重要です。水を汲んでいるのがザルなら大きくても全然水はバケツに移せません。

起業準備の定番、開業届と青色申告申請だけでは、資金管理の課題は解決しません。プライベートと事業用が混在した口座やカードを使うと、毎月の仕分けは膨大な手間とストレスに。事業用口座とクレジットカードを分けることで、税理士とのやりとりが簡潔になり、通帳残高の増減でキャッシュフローを直感的に把握できます。月末に一定額をプライベート口座へ振替えれば、事業用口座には税金準備資金と利益だけが残り、納税資金不足のリスクも回避可能です。

起業直後、「とりあえず経理は自分でやってみよう」という方は少なくありません。出費を抑えたいという気持ちはよく分かりますが、自己流で経理を行うのは思っている以上にリスクがあります。 経費の線引きが甘くて、後から税務調査で否認されたり、納税資金を用意できずに資金繰りが破綻したり…。数字の感覚がないまま走り続けると、いずれ事業が立ち行かなくなる可能性があります。 実際、自己流でやっている方に対して「このままじゃ続かないかも」と感じることも少なくありません。事業を継続するには、最低限の会計的な思考が必要です。

起業前に「税理士に相談するのは後でいいかな」と思っていませんか？ 実はその判断、あとになって後悔するケースも少なくありません。 この記事では、「税理士の知り合いがいない」「起業時の費用を抑えたい」「自分でできると思っていた」――よくある3つの理由と、それぞれに潜む“見えにくい落とし穴”をご紹介します。 失敗しない起業のために、まずは一度読んでみてください。